ドローン登録のリモートIDについて行政書士が解説|2024年最新
ドローンは登録できたけど、リモートIDの設定で困ってる。
設定しないで飛ばしたらダメなのかな?
2022年6月からリモートIDの設定が義務化されました。
屋外で飛行させる前に、必ず設定を済ませましょう。
この記事ではリモートIDの設定手順を詳しく解説します。
また、自分の持っているドローンがリモートIDに対応しているかもわかりますよ。
ドローンの登録全般については、まとめ記事をご用意しています。あわせてご覧ください。
ドローン登録後はリモートIDの設定が必要
ドローンを登録した後は、リモートIDを設定しないとドローンを飛ばせません。
リモートIDも航空法で義務付けられているため、違反した場合は罰則が適用される場合があります。
リモートIDは車のナンバープレートにあたります。
無線でドローンの情報を外部に伝えることで、誰が操縦しているどんなドローンかを識別できます。
DJI社の最新のドローンなら、リモートIDを内蔵している
DJI社の最新のドローンなら、リモートID機能を最初から内蔵しています。
代表例は「Mavic3シリーズ」「Air 2シリーズ」「Mini3シリーズ」などです。
対応しているドローンは、国交省HP「適合しているとして届出があったリモートID機器等の一覧」に一覧があります。
- DJI Mavic 3 Pro
- DJI Mavic 3 Pro CINE
- DJI Mavic 3 Classic
- DJI Air 3
- DJI Air 2S
- DJI Mini 3
- DJI Mini 3 Pro
- DJI Mini 4 Pro
- DJI Avata 2 など
DJIの内蔵リモートIDの設定方法はリンク先をご確認ください。
リモートIDを内蔵していないドローンは、外付けの機器が必要
国交省HP「適合しているとして届出があったリモートID機器等の一覧」に載っていないドローンは、外付けリモートID機器を別途購入する必要があります。
外付け機器の本体価格は、最低でも2万円程度します。
対応している外付け機器は、同じく国交省HP「適合しているとして届出があったリモートID機器等の一覧」に載っています。
「備考」欄に「外付け型」と書いてあるものです。
製造者 | 商品名 | 実売価格 (記事執筆時点) |
---|---|---|
TEAD株式会社 | TD-RID | 11,000円 |
エアロエントリー株式会社 | AERO-D-X1 | 12,330円 |
Holy Stone | リモートID 外付け 発信機 | 10,625円 |
リモートIDに対応していないドローンを登録する場合は、あらかじめ外付け機器も購入しておくことをおススメします。
(登録時に、機器ごとの製造番号の入力が必要になります。)
外付けリモートIDの設定方法はリンク先をご確認ください。
DJI製ドローンのリモートID登録方法について|DJI RCでの設定
ここからはDJI RC対応のDJI製ドローンの、リモートID設定手順を解説します。
リモートID設定にあたって、DIPSで登録申請時に「リモートID有無」で「あり(内蔵型)」を選択しておきましょう。
- DIPSでの登録時に「リモートID有無」で「あり(内蔵型)」を選択
- あらかじめドローンと送信機(DJI RC)のファームウェアを最新の状態にアップデート
- リモートIDの書き込み
DIPSでの登録時に、「リモートID有無」の欄で「あり(内蔵型)」を選択しておきます。
ドローン本体とDJI RCが接続されていいるか、またWi-Fiにつながっているか確認します。
DJI RCを起動して、「詳細」タブ内の「アプリバージョン」を確認し、最新版にアップデートします。
同じく「詳細」タブ内の「機体ファームウェア」、「送信機ファームウェア」をタップして、それぞれ最新版にアップデートします。
DJI RCの「安全」タブ内の「無人航空機システム リモートID」をタップします。
画面右側の「インポート」をタップします。
DIPSへのログイン画面と、ドローンのシリアルナンバーが表示されます。
「ログイン」をタップして、DIPSのID・パスワードを入力すると、リモートIDの設定が完了します。
画面上で、リモートIDが「インポート済み」となっていることを確認してください。
DJIの公式HP「リモートID対応機種に対するリモートID書込み方法」にて、ドローンへの内蔵型リモートIDの書き込み方法が解説されています。
外付け型リモートIDの設定方法について
ここからは外付けリモートID機器、①TD-RID(TEAD社)、②AERO-D X1(エアロエントリー社)の設定手順を紹介します。
TD-RIDのリモートID設定手順
TEAD株式会社公式HPから、リモートID情報の書き込み方法をご確認ください。
TEAD社は公式で問い合わせ窓口があるので、不明点を直接メーカーに聞けることがメリットです。
AERO-D X1のリモートID設定手順
エアロエントリー株式会社公式HPから、導入手順書をご確認ください。
エアロエントリー社では、不明点は販売店に聞くかたちになります。
製品に関するお問い合わせ
お買い上げいただいた製品について、ご不明点がございましら【ご購入店】へご相談ください。
PRODUCT 製品情報 外付型リモートID機器 「AERO-D-X1(エアロ-D-X1)」
TD-RIDとAERO-D-X1、どっちがオススメ?|2機種を比較・レビュー
- 予算に余裕があるなら、保証やアフターサポートが充実しているTD-RIDがオススメ。
- とにかく安く済ませたいなら、AERO-D-X1を選ぶ。
- 国内生産
- メーカーによる1年間の保証付き。
- メーカーHP等から直接アフターサポートが受けられる。
- 本体価格が高め(税込24,000円程度。記事執筆時点)
- 充電や通信にmicro USBケーブルが必要。
- 充電に時間がかかる(2時間程度)
- 18,000円(税込)と本体価格がお手頃(記事執筆時点の価格)
- type-Cケーブルに対応。別途ケーブルを用意する必要がない。
- 充電が30分で完了。
- 卸販売のエアロエントリー社から、保証についての情報が発表されていない。
- サポートや問い合わせは、購入店舗に依頼する必要がある。
2機種を比較した場合、価格差は数千円程度です。
最低でも2万円弱する機器ですし、搭載が義務化されているものなので、保証が手厚いTD-RIDのほうが安心です。
個人の方が趣味で飛行させる場合は、AERO-D-X1でもいいと思います。
また電波の到達距離・防水防塵性能は、メーカー交渉では大きく変わりません。
事前登録でリモートIDの搭載が免除|2023年現在は受付停止
6月19日までに機体登録の申請を完了したドローンについては、リモートIDの搭載が免除されます。
(郵送の場合は19日までの消印が必要です。)
機体登録の有効期間は3年間のため、6月20日から向こう3年間が、免除期間になります。
無人航空機の事前登録は6月19日申請分までです。
国土交通省HP 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール
事前登録によりリモートID搭載が免除となるのは、以下の申請分までとなります。
〇オンライン申請 :STEP6の「手続完了」画面が表示された時刻が6月19日中までのもの
(※システムのサーバー時刻で判定。申請受付番号が発番されたものに限る)
〇書面による申請 :消印が6月19日までのもの
https://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html
ドローン登録後は包括申請も検討しよう
ここまで、ドローンの登録について解説してきました。
目視外飛行や人口集中地区などの飛行では、飛行許可の取得が必要です。
飛行許可を取得するなら、「包括申請」がおすすめです。
包括申請は一番メジャーな申請方法です。
日本全国でドローンを飛ばせる、手続きは1年に1回で済む、などメリットが大きいです。
- 日本全国でドローンを飛ばせる。
旅行先や遠方の業務にも対応できる - 許可期間は1年間。
1年後に更新すれば許可期間を延長できる。 - 急なクライアントからの依頼にも対応できる
ドローン包括申請の特徴や取得方法などの詳細は、こちらのまとめ記事をご覧ください。
包括申請代行 19,800円(税込)~で承ります。
全国で1年間飛行できる許可を取得、申請から12~14日で許可書を納品します。
※ドローン1台・操縦者1名での料金
操縦者・ドローンを追加ごとに、2,200円が別途かかります。
- 申請実績 年間200件以上
- 包括申請の許可取得率100%を継続中
- 全国のお客様に対応
- 不許可の場合、全額返金保証
- 4つの許可を追加料金なしで申請
※夜間飛行、目視外飛行、DID地区、人・物30m未満 - 独自飛行マニュアル作成も追加料金なし
ドローンの許可は、申請書の記載によって飛行の自由度に差が出ます。
当事務所では、お客様の業務内容や目的に応じて対応しております。
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まとめ
ここまで、リモートIDの概要や設定方法について解説してきました。
この記事の内容は執筆時点での情報です。
最新情報は国土交通省HPからご確認のうえ、設定をお願いいたします。